回文って知ってますか?
左から読んでも右から読んでも、上から読んでも下から読んでも、おんなじで、意味が通る文字列をつくる言葉の遊びなんですけど。
竹藪焼けた(たけやぶやけた)はよく知られた回文ですよね。
回文で子どもと遊ぶのも面白いですね。教育を専攻している学生のみなさんもやるんだろうか?そういえば、佐賀女子短期大学・前学長の田口香津子さんは、回文の名手と聞く。
歌歌う(うたうたう)とか、猫の子ね(ねこのこね)とか、夜すき焼きするよ(よるすきやきするよ)とか、言い合うのは楽しい気がする。やったことないけど。ママが私にしたわがまま(ままがわたしにしたわがまま)なんて、考えた人すごいですね。
*ごっこランドTimesライターのichikaさんのサイトを覗いてました。
実は、数ヶ月前から学長室の本棚に送ってもらった絵本があるのです。『よるよ』(作 コジヤジコ 絵 中山信一)。そう、回文の絵本です。
作者のコジヤジコさんは、僕が還暦過ぎて、東京のほぼ日という会社で働き始めたとき、隣に座っていた人なのです。僕は「ほぼ日の学校」という変わった学校づくりに、コジヤジコさんは「アースボール」という不思議な地球儀の開発に、取り組んでいたのです。彼は今、万年筆の会社にいますけど、出会った時以前から、すでに回文作家でもありました。破格に優しい人でした。今でもそうに違いない。

そのコジヤジコさんが、今回新刊本を送ってくれたのです。学生のみなさんに紹介し、図書館に置くためには、僕も粋な回文ぐらい添えて、と思って、たびたび考えてきましたが、できません。もう降参です。いつまでも意地張って、学長室の本棚に眠っているより、みなさんに手にとってみて欲しいと思いました。
よるの にじに のるよ
どうしたらこんな素敵な回文が書けるのだろうか?
僕には回文の才能はまるでない。
駄目だ 辞めや (だめだ やめや)
まあ、できたことにしよう。