学長なんでもノート

違いを楽しもう!〜国際WEEKに寄せて〜

いけない、いけない、ひと月以上も、ご無沙汰していた「学長ノート」。

いや〜忙しいのなんのって、いってたらいけない、カッコ悪い。忙しいという漢字は(心)+亡、心がなくなるほど忙しいという意味です。同じく(心)+亡、忘という漢字は、心がなくなってしまうほど覚えてないという意味です。ちなみに韓国語で忙しいは、정신이 없다(チョンシニ オプタ)とも言います。チョンシンは精神、オプタは無い、つまり精神が無い、心ここにあらず、ということですね。なんだか似てますね。

もう7月。入学して3ヶ月が経った1年生。卒業後の進路、目標が見えてきた2年生。どんな思いで、夏空を見ているんだろう。

ところで最近「留学のサジョタン」という言葉が、徐々に、浸透し始めている気がします。本学は、韓国でのダブルディグリー(共同学位)や交換留学など、長期間の留学をめざして入学する学生が多い。でもそれだけではなく、どんなコースの学生にもたとえ期間が短くても、海外大学のキャンパスで学び交流し、異文化に触れてほしいと思っています。今年度から、韓国やタイに加えて、台湾での留学も可能になりました。もう一つ、本学は「留学生のサジョタン」でもあります。ミャンマー、韓国、ネパール、中国と当たり前のように、キャンパスには留学生が学んでいます。そこで今年度から、留学生と国内の学生との交流をもっと深めようよ!ということで、国際WEEKが企画されるようになりました。

すでにトップバッターCHINA WEEKがおこなわれ、来週月曜日(7月8日)からはKOREAN WEEKが始まります。火曜日は「韓国の紹介と遊び」、水曜日は「韓国ラーメン体験」、木曜日は「ダルゴナゲーム」などが企画され、金曜日も、面白い何かがおこなわれるようです(笑)。来週は、みなさんも、ぜひ韓国のことを意識して、韓国人留学生と話したり、韓国料理をつくったり、韓国のドラマや映画を見たり、音楽を聴いたり、それぞれに韓国を意識してくれたらいいなと思います。

あ、そうだ、少し前のことになりますが、留学生のつくった川柳が校舎に貼り出されていましたね。「怠け者 怠けじゃなくて 休憩よ」、「愛してるいつも言っても 実はウソ」、「からいカレー 彼よりも好き 食べてみて」、いや〜、みんないい!すごくいい!

 留学体験、留学生との交流は、自分と異なる考え方や常識、価値観に出会うことです。最初の違和感を自分の中で受け止めながら、う〜ん、これはなんだろうと考えることが大事です。人はそれぞれ違っていていい!違っているから面白い!言ってしまえば簡単だけど、実際はそう簡単ではないのです。兄弟姉妹だって、意見が違うってケンカしたりするもんね。

 少し前のものですが『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』(日経ビジネス人文庫)という本の中にある「意思決定とは全員にイエスと言わせることではなく、最適解をともに考えることである。意見の不一致は不可欠である」という文章を、僕は最近講演などで紹介します。意見の違いがあることを「認める」でも「受け入れる」でもなく「意見の違いがなければならない」という考え方は、とても素敵だなと思うのです。意見の違いを当然の前提に、みんな最適な答えを探すというコミュニティー!

 それはそんな簡単には生まれないと思います。でもそんな意識を共有するだけでなにかが変わる気もします。留学、留学生との交流はそのためにも最適の体験と学びになりますね。

 なんだ、楽しいや!忙しいなんていってられない。

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