あ〜、暑い、あつ〜、アズ〜といっているうちに、もう8月になりました。
学生のみなさんは、8月前半は、試験、補講、追再試、そして、お盆以後は、保育や福祉の実習、教員採用試験、就活など、さまざまなチャレンジが続きますね。水分と栄養を摂って、がんばってください。
みなさんにとっても、そんな忙しい夏ですけど、ぜひ合間をぬって、観てほしい映画があります。
特に、先生、教育を仕事にしている人に。また、サジョタン生をはじめ、教育職をめざしている人に。
『ぼくたちの哲学教室(原題 YOUNG PLATO』。北アイルランドの小学校を舞台としたドキュメンタリー映画です。8月4日から、佐賀市・佐嘉神社近くのシアターシエマで上映されます。
北アイルランドは、とてつもなく長い間、紛争に覆われてきた街です。暴力とテロが横行し、犯罪に手を染める人、心が病み薬物に溺れる人、自ら命を絶つ少年少女も多い街です。そんな街の中にあるホーリークロス男子小学校、ケヴィン校長はじめとする教職員と生徒たちの2年間を記録した映画です。
歴史的背景は非常に複雑なので、この映画だけではよく理解できないかもしれませんが、暴力が連鎖する街の小学校で、どんな教育が行われているのか、日本の学校教育にひきつけて考えられるシーンもたくさんあります。
とにかくケヴィン校長が魅力的です。エルビス・プレスリー(学生はわかるかな〜)の大のオタクで、どんな場所でも「プレスリースイッチ」が入ると、踊り出したり、歌い出したり。そんな校長は、授業でも、生徒の問題解決にも「哲学」をたっぷり用います。「哲学」というと、暮らしやリアルな学びからは、ほど遠い存在に思えるでしょうか。しかも小学生に「哲学」を?と。
もちろんケヴィン校長ですから‟難しい哲学講義を小学生に教える”なんてしません。ときには、哲学者の言葉を使いながら、生徒に、問いかけ、対話するのです。考えに考えること、そして理解し答えを見つけ、その答えを対話の中で再評価していく。
「お父さんから、やられたらやり返せと言われた…どう思う?」そんな問いかけから、対話が始まったりします。怒りや感情をコントロールするためにどうするのか、生徒たちの言葉から答えを引き出そうとするのです。
友達、家族とうまく付き合えない、つい感情を爆発させてしまう、人とは違う自分の発達に悩む…
校長をはじめ教職員が、生徒とどう対話し、寄り添っていくのか。
そして、最後の光景。
いい映画だな〜としみじみ思いました。GCは。
どうでもいいけど、生成AIポートレートって、すごいです。